整体院日記


練馬高野台 順整体院院長が日々の思い、感じたことなど気ままに書いてみます。
by o-o-seitai
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長雨

梅雨入りしてからぜんぜん雨のなかった東京ですがここのところ雨も多くなり梅雨という感じになってきました。雨が降るとときどきレイ・ブラッドべりのSF短編小説、「長雨」を思い出します。これは雨の一年中ふりつずく惑星で、地球人の唯一くつろげる場所、人口太陽の設置されている太陽ドームをめざして探検隊がさ迷う話です。とちゅう雨の中で発狂する者、疲労困憊して倒れる者、自殺する者、いろんなドラマが繰り広げられます。希望に満ちてやっと着いたと思った太陽ドームが現地人に破壊され廃墟になっていていたりで、ひとり、ふたりと脱落してゆきます。さいごのひとりとなった隊員がやっとのことで無傷の太陽ドームに行き着きます。ずっと雨にうたれ、濡れ冷え切った体を人工の太陽があたためま、乾かします。あたたかいコーヒーもでてきます。心身ともにほっとして太陽の恵みを感じているところでおはなしは終わります。ブラッドべりは科学的な論考は無視して書くファンタジー系のSF作家ですが心の琴線にふれるお話をいっぱいのこしました。最近亡くなりましたが時代がかわってもずっと読みつがれてゆくのではないでしょうか。この前、「華氏451度」という作品を読み返しましたが、いま読んでも新鮮です。未来の焚書の話です。未来世界では消防士が本を見つけ次第燃やしてゆきます。政府により思想がコントロールされ、ひとびとは政府に都合のいい情報にしか接しられなくなっています。少数のひとたちが密かに本を持ち、見つかると抹殺されるので、本を頭で暗記したりしながらレジスタンス活動をしています。なんとなくいまのいろんな国の状況とオーバーラップしてしまいます。ブラッドべりのすごいところはこういうメッセージ性の強い作品でも文章が実に詩的で美しく、文章に惹かれて読んでしまうことでしょう。読んだことのない人はぜひご一読。

   「ウは宇宙船のウ」  「10月はたそがれの国」 「華氏451度」 「刺青の男」 「火星年代記」などおすすめです。
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by o-o-seitai | 2013-06-14 16:31
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